--- title: "C14. 接続の再利用とKeep-Aliveの挙動を理解する" order: 14 status: "draft" --- `httplib::Client`は同じインスタンスで複数回リクエストを送ると、TCP接続を自動的に再利用します。HTTP/1.1のKeep-Aliveが有効に働くので、TCPハンドシェイクやTLSハンドシェイクのオーバーヘッドを毎回払わずに済みます。 ## 接続は自動で使い回される ```cpp httplib::Client cli("https://api.example.com"); auto res1 = cli.Get("/users/1"); auto res2 = cli.Get("/users/2"); // 同じ接続を再利用 auto res3 = cli.Get("/users/3"); // 同じ接続を再利用 ``` 特別な設定は要りません。`cli`を使い回すだけで、内部的には同じソケットで通信が続きます。とくにHTTPSでは、TLSハンドシェイクのコストが大きいので効果が顕著です。 ## Keep-Aliveを明示的にオフにする 毎回新しい接続を張り直したい場合は、`set_keep_alive(false)`を呼びます。テスト目的などで使うことがあります。 ```cpp cli.set_keep_alive(false); ``` ただし、普段はオン(デフォルト)のままで問題ありません。 ## リクエストごとに`Client`を作らない 1回のリクエストのたびに`Client`をスコープから抜けて破棄すると、接続の再利用は効きません。ループの外でインスタンスを作り、中で使い回しましょう。 ```cpp // NG: 毎回接続が切れる for (auto id : ids) { httplib::Client cli("https://api.example.com"); cli.Get("/users/" + id); } // OK: 接続が再利用される httplib::Client cli("https://api.example.com"); for (auto id : ids) { cli.Get("/users/" + id); } ``` ## 並行リクエスト 複数のスレッドから並行にリクエストを送りたいときは、スレッドごとに別々の`Client`インスタンスを持つのが無難です。1つの`Client`は1本のTCP接続を使い回すので、同じインスタンスに複数スレッドから同時にリクエストを投げると、結局どこかで直列化されます。 > **Note:** サーバー側のKeep-Aliveタイムアウトを超えると、サーバーが接続を切ります。その場合cpp-httplibは自動で再接続して再試行するので、アプリケーションコードで気にする必要はありません。