--- title: "S20. Keep-Aliveを調整する" order: 39 status: "draft" --- `httplib::Server`はHTTP/1.1のKeep-Aliveを自動で有効にしています。クライアントから見ると接続が再利用されるので、TCPハンドシェイクのコストを毎回払わずに済みます。挙動を細かく調整したいときは、2つのセッターを使います。 ## 設定できる項目 | API | デフォルト | 意味 | | --- | --- | --- | | `set_keep_alive_max_count` | 100 | 1本の接続で受け付けるリクエストの最大数 | | `set_keep_alive_timeout` | 5秒 | アイドル状態の接続を閉じるまでの秒数 | ## 基本の使い方 ```cpp httplib::Server svr; svr.set_keep_alive_max_count(20); svr.set_keep_alive_timeout(10); // 10秒 svr.listen("0.0.0.0", 8080); ``` `set_keep_alive_timeout()`は`std::chrono`の期間を取るオーバーロードもあります。 ```cpp using namespace std::chrono_literals; svr.set_keep_alive_timeout(10s); ``` ## チューニングの目安 **アイドル接続が多くてリソースを食う** タイムアウトを短めに設定すると、遊んでいる接続がすぐに切れてスレッドが解放されます。 ```cpp svr.set_keep_alive_timeout(2s); ``` **APIが集中的に呼ばれて接続再利用の効果を最大化したい** 1接続あたりのリクエスト数を増やすと、ベンチマークの結果が良くなります。 ```cpp svr.set_keep_alive_max_count(1000); ``` **とにかく接続を使い回したくない** `set_keep_alive_max_count(1)`にすると、1リクエストごとに接続が閉じます。デバッグや互換性検証以外ではあまりおすすめしません。 ## スレッドプールとの関係 Keep-Aliveでつながりっぱなしの接続は、その間ずっとワーカースレッドを1つ占有します。接続数 × 同時リクエスト数がスレッドプールのサイズを超えると、新しいリクエストが待たされます。スレッド数の調整はS21. マルチスレッド数を設定するを参照してください。 > **Note:** クライアント側の挙動はC14. 接続の再利用とKeep-Aliveの挙動を理解するを参照してください。サーバーがタイムアウトで接続を切っても、クライアントは自動で再接続します。